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岩村、古い街並みと山城 [城]

お盆過ぎ、猛暑が続く中、以前から気になっていた岩村を訪れました。
前日の天気予報は曇、山城には晴天が似合うからなぁ、天気が悪かったら京都へ行くかな?と迷いながら出発。名古屋の手前で晴れもできそうな天気予報となったので、岩村行きを決心。
名古屋から中央線で恵那へ。恵那駅から明知鉄道に乗り換えます。
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終点は、明「智」駅ですが、明「知」鉄道なんですね。
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恵那駅を出発すると、ディーゼル車が急勾配をどんどん登っていき、約30分で、岩村駅に到着します。
恵那駅 標高270m
岩村駅 標高506m
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この写真は帰りに撮りましたが、見えているのが恵那から到着するホームです。上りと下りのホームが随分離れています。

岩村駅から古い街並みまでは、5分くらいです。
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奈良井宿と同じように電柱がなく、電線は地中にはいってます。江戸時代に岩村藩の城下町として栄えたそうです。

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岩村のカステーラは、長崎で蘭学を学んでいた岩村藩の医者・神谷雲沢が持ち込んだそうです。
この「かめや」と「松浦軒」が有名なようです。

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岩村醸造です。遠山氏最後の城主遠山景任の死後、夫人が城主となり、織田と武田の争いのなか複雑な経過があったようです。

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なまこ壁です。平らな瓦を斜めに貼り付け、継ぎ目を漆喰で固めた壁をなまこ壁と言うそうです。
名前は知っていましたが、本物を間近でみたのははじめてです。

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木村邸の中庭です。木村家は江戸時代の問屋だそうです。この裏がなまこ壁です。

古い街並みを見た後は、いよいよ山城へ!
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ここから頂上まで800mぐらいでしょうか?、が、坂がキツイ!、幾重にも曲がりくねった山道を黙々と登ります。途中に地図が掲示され、頂上までの距離が示されているので、どこまで来ているかはわかり、終わりなき道よりは良いのですが、青空も広がり、暑いです!
暗い山道から抜け、平坦は道を進むと大きな石垣が現れ、目的地が迫っていることがわかります。
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本丸虎口の石段、六段壁と呼ばれています。

本丸からの景色
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風が爽やかです。懸念した天気も青空に恵まれ、暑いけど、登り切ったあとの爽快感が格別です。
岩村城の標高は721mですので、200mくらい登ってきたことになります。
木村邸で伺った話では、最も標高が高い城だそうです。
そして、岩村城、備中松山城(岡山県高梁市)、大和高取城(奈良県高取町)が三大山城と呼ばれ、日本三大山城サミットが開催されているそうです。

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訪れた証です。で、気持よく天守を歩きまわって、下を見ると・・・・・
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駐車場がある!、そうか車の人は、天守の真下まで来られるのか。
ちょっと拍子抜けしましたが、あの山道を上がってきたので、山城を実感し、景色に感動できたと、思いながら山を降りました。

山を降りたあとは、農村部のほうを散策しました。
古い街並みを外れてすぐに、立派な山門がありました。
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久昌山 盛巌寺 ( せいがんじ )。通り過ぎようとすると、気になるピンク色が。
山門をくぐって境内にはいると、
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素晴らしい蓮の花を見ることができました。この夏は蓮の花が見られなくて、今年はダメかなと思っていたので、とても嬉しかったです。

地図を見ながら国道を歩いていくと、「眺望」の文字がありました。
眺望というからには、高い場所に。想像通り「坂道」を登って行きます。
坂を登りきるとロータリーがあり、幾つもの表示がありましたが「眺望」までの距離表示がない。
どこかに展望台があるのかな?と思いながら、矢印の方向へ進みました。
あれ、下り坂になってる。心配になって、ベランダに出ておられた住人の方に「眺望はどこでしょうか?」と聞くと、「ここ一体がそうです。展望台のようなポイントはありません」と教えてくださいました。
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田んぼの脇に腰を降ろして風に吹かれながら、ゆれる稲穂を眺めるゆったり感。シ・ア・ワ・セを感じました。
あまりにのどかなので、予定の電車を一本遅らせて、眺望を楽しみました。

お住まいの方は、仕事に区切りがついたのを機会に、この眺望を毎日見たくて、ここへ引っ越してきたとのことです。
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雪の津山 [城]

2012年、最初の旅は、岡山県の津山を訪れました。

快晴の姫路から姫新線(兵庫県姫路~岡山県新見)に乗りました。
津山へ行くには、播州新宮と佐用で乗り換えないといけません。

佐用駅に停車中の姫新線車両です。
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一両編成のディーゼル車です。ローカル線の雰囲気が漂っています。
観光客はのんきなものですが、佐用の役所には、「姫新線に乗ろう」の垂れ幕が下がっており、乗客数アップに努めているようです。

津山に到着すると、雲が広がり、風が冷たい。姫路の快晴はどこに行ってしまっのか。
駅前の観光案内所で街の地図をもらいました。
最初に訪れたのは、駅の反対側にある「旧津山扇形機関車庫」。
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”鉄”ではありませんが、男の子は皆、鉄道にあこがれるときがあります。
京都の梅小路に次ぐ、全国2番目の大きさだそうです。
一般公開されるときがあるようですが、この日は柵越しに眺めました。

ここには、1台のみ製造された国産最大最強のエンジンを積んだディーゼル機関車「DE50形」1号機があるとのことなので、車庫裏側に回ってみました。
DE501号機
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お姿を拝むことができました。

機関車庫を後にし、街を見るため、今井橋を渡って城西界隈へ向かいました。
光巌寺、福泉寺、妙勝寺、本行寺、妙法寺、と巡りました。

愛染寺(あいぜんじ)の鐘楼門
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このころから雪がちらつき始め、寒い!、さっと回って早めに移動しようかと思いました。

旧出雲街道を進むと、徳守神社があります。
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神輿の蔵の扉が開いていたので、大きな神輿を見ることができました。

このあたりで雪は本降りになってきましたが、津山に来たら津山城跡だけはみていかねば!と、城跡へ。
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雪が積もり始めており、観光客はほとんどいません。1/4の平日でしたし。

雪をまとう備中櫓
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内部が公開されていますが、受付の女性と私のみ、しんしんと冷えるなから、城の歴史を語るビデオが面白かったです。
津山城は、初代津山藩主・森忠政が、鶴山に築いた平山城です。統治する地域の武将に力を見せつけるために、かなり特殊なつくりになっていたそうです。
明治の廃藩置県・廃城令によって、明治7年(1874)から翌年にかけてすべての建物が取り除かれました。
明治維新は、伝統的建造物を失うという意味では損失が大きいのではないかと思います。

天主石垣
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雪が一面に積もり、足跡は私のものだけです。

すっかり雪景色
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少し前までは、寒いので早めに引き上げようと思っていましたが、美しい雪景色にすっかり魅了されてしまいました。石垣と雪は良くあいます。

城から城東界隈を見降ろしたところ
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むかし、商人の街があったエリアです。
予定の時間が残り少なくなり、城東界隈に行くかどうか迷いましたが、やはり行きたい!と向かいました。

古い街並み
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ゆっくり見る時間がなかったのですが、雪の降る街並み保存地区を往復しました。

津山駅に戻ると、雪の勢いはさらに増していました。
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駅員さんが掲示板に情報を書き込んでいました。やばっ!
因美線は運休になっていました。幸い、岡山行き(写真の車両)は動いていたので、旅を続けることができました。

桜の季節にまた来てみたいと思いました。
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彦根城 [城]

天主が現存する城は12、そのうち国宝は4つ。
弘前城、丸岡城、備中松山城、松江城、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城
国宝は、松本城(長野)、犬山城(愛知)、彦根城(滋賀)、姫路城(兵庫)

2年前(2009)に彦根城を訪れました。
彦根城は、新快速で彦根を通過するたびに、山の上に見えていたので、いつかはと思いつつ果たせずにいました。この春、甲子園で高校野球を見た足で、向かいました。

彦根駅で電車を降り、コンビニでおにぎりとサンドイッチを買って、とことことお城へ向かって歩きます。

入場料を払い、階段を上がっていきます。
天秤櫓や太鼓門櫓を通りながらぐるぐると回って、天守に出ました。

途中、天秤櫓を眺める広場で、のんびりとおにぎりを食べました。

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彦根城は、2007年で築城400年。

天守の下で、ひこにゃんがイベントをやっていました。
ぬいぐるみかぁ、みんな一緒に写真撮っちゃってどうするのかな?
なんて思いましたが、この後、かなりのスターになりましたね。

天守に入る列が出来ていたので並び、順番をくるのを、やや汗をかきながら待ちました。

天主閣にはいる手前で、琵琶湖が見えます。

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生憎の天気なので、すかっといかないのですが、やはり琵琶湖は他を圧倒する迫力です。

天守の脇を通って奥に進むと、西の丸三重櫓があります。

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がけ下から来る敵を撃つ穴でしょうか。
姫路城には、防御のための仕掛けがたくさんありましたが、彦根城はわりとこじんまりしていました。

反対側から天守を見たところです。

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こじんまりとしていますが、清々しい気高さを感じます。

天守の脇から階段を降りていくと黒門があり、門をくぐると堀の外へ出ます。

堀の外には玄宮園があります。

定番の写真ですが、やはりここにきたら一枚は、パチリ。

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大名庭園とのことですが、昔のお殿様は優雅な暮らしをしていたのでしょうねぇ。

庭にきれいな桜が咲いていました。

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お堀も残っており、車窓から印象よりも大きな、見ごたえのあるお城でした。
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山城 竹田城 [城]

「日本100名城」に選定され、「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)」とも呼ばれている竹田城。
雲海に包まれた天空の城の写真を見たときから、いつか行きたいと思っていました。

訪れたのは、2008年1月です。
姫路から播但線で出発。寺前で乗り換え、竹田駅に到着。

竹田駅
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後ろの山の山頂に見えるのが竹田城らしい。

ガードをくぐって駅の裏側に出ます。城への入口から山へ向かうと。

看板!!
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これは!、三徳山の三仏寺と同じだ。
扉を押して、坂道を上っていきます。
だんだん山道になり、とうとう本格的に。

山道
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いつものことですが、山道を登り始めると息がはずみます。
冬だというのに、汗をかき始め、もくもくと登り続けます。
登山と言われれば、登山かと感じながら頂上に到着。

あれっ!、道があるよ。
いまは駅裏から垂直に上がってきたが、車で城のそばまで来られるのか。

石垣を上がると、山城が現れます。
残っているのは石垣だけですが、すごい存在感。

天守閣跡
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天守閣から見た石垣
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この眺め最高ですね。ここに雲海が現れれば、絶景の極み。
沖縄のグスク(城)に通じる部分もありますが、ここに城があったのかと実感する
とともに、その証拠が時を越えてここにある。すごいなぁ。

いま考えて不思議なくらい感動しました。

山頂から見下ろした竹田駅
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山城と呼ぶにふさわしい。
これまでいくつかの城を見てきましたが、独特の雰囲気。

つぎは、雲海に浮かぶ姿を見たいと思いながら、下山しました。

2008年1月 探訪

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