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棟梁 堂宮大工の世界 [展覧会]

ひさびさにリアルタイムのレポートです。

トヨタテクノミュージアム産業技術会館で開催されている
「棟梁 堂宮大工の世界」を見てきました。
堂宮大工.jpg
http://dougukan.jp/toryo/

こじんまりとした展示ですが、宮大工の技術を感じられる道具が多数
展示されており、深い感銘を受けます。

なんと無料です。
しかも、情報がいっぱい詰まった目録もいただけます。
メモは不要です。

落雷で焼失した法輪寺三重塔の再建
薬師寺西塔再建
などの写真と実際に使用された道具を見ることができます。

特に印象に残ったのは、
心柱の礎石表面ほ凹凸をおさ定規で測り、柱の底を凹凸に合わせる
”ひかりつけ”の作業です。
歴史に残る建造物には、このような匠の技による気配りがあり、それ
を支える道具がある。

また、棟梁というのはリーダであることも良くわかります。
現在は、設計と施工が分業されていますが、設計、見積もり、施工の
すべてとそこに関わる人たちを統率する力量が求められます。
さらに見積もりの精度をあげるために、数学が発達したことも驚きです。

大工作業にかかわる絵画もあり、集団としての仕事の仕方、使われて
いた道具、なども興味深いです。
歴史研究の意味が少しわかった気がします。

古代建築を再建するため、使われなくなった道具”ヤリガンナ”を研究
復活させたことも話には聞いていましたが、道具を目の前にして見ると
リアリティがあります。

この伝統を継承するのが人の育成。
西岡常一と弟子の小川三夫、さらに鵤工舎(いかるがこうしゃ)の創設。

歴史に残る技術、感動ですね。


産業技術技術館のロビーに展示された木組み
木組み.JPG

唐招提寺金堂斗栱(ときょう)だそうです。
西岡常一棟梁指導のもと鵤工舎で製作された原寸大模型です。

展示会がいただいた資料(竹中大工道具館 NEWS)で理解しました。


熱心にスケッチされている方がいらっしゃいました。

唐招提寺の解体修理に関するテレビ番組がかなり放送されていました
が、この展示で得られる知識をもって見たら、もっと深く理解できたような
気がします。


古寺、歴史建造物に興味がある方は、行ってみる価値があると思います。
神戸にある竹中大工道具館も訪れてみようと思います。

2010-12-11 探訪

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